スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上記事の更新がないブログに表示されます。
新しい記事を書くことで、こちらの広告の表示を消すことができます。  

Posted by ミリタリーブログ at

2018年03月29日

米陸軍一般部隊の防弾装備(民生ベスト)について

お世話になっております。
K_ibaraと申します。

本日3ヶ月ぶりに髪を切ってさっぱりしました。
道中食べたピリ辛味噌ラーメンが美味しかったです。


さて本題に入ります。
本日は「米陸軍一般部隊の防弾装備(ベスト)について」の民生品の項になります。
民生品と言っても数多くのものが使われているので、使用例の多いものや、逆にあまり見ないものなど特徴的なものを紹介しようと思います。
また、本日対象のミリフォトは訓練中のものがほとんどになります。
つまり実戦時にはほとんど使われていないものになるので、再現の際には注意してください。
今回は出来の良いレプリカがあるものも多いのでそれも紹介しようと思います。
それでは見ていきましょう!


・CONDOR MOPC(Modular Operator Plate Carrier)





多くの部隊で(実戦でも)用いられているのがこのCONDOR MOPCになります。カラーはMulticamとCBが多いです。
官給のIOTVと比べると重量がかなり軽く動きやすいため、歩兵や車両に乗る兵士さんに好んで使われている傾向があります。
CONDOR製品はお値段かなりお求めやすくなっているので、米陸軍一般部隊装備の方の救世主になります。


・LBT(London Bridge Trading) 6094






第36歩兵師団でよく用いられている(もちろんほか部隊でも使用例あり)のがこのLBT 6094になります。
カラーはCBが多い気がします。
やはりこれも軽いため用いられていると考えられます。
1枚目のコヨーテタンのものは廃盤になっているので実物での再現には注意が必要です。
レプリカではToy SoldierかTMCのものがお求めやすく出来も良いと思います。


・Crye Precision JPC(Jumpable Plate Carrier)






次はCrye PrecisionのJPCになります。
第173空挺旅団の射撃演習で最近見かけるようになりました。
分隊長のような指揮を執っている方や、射撃教官が着ている印象です。
カラーはMulticamが多いと思います。
レプリカを購入するのであればTMCのものが安くてクオリティも高いと思います。


・Mayflower R&C LPAC(Low Profile Armor Carrier)






第101空挺師団の筋トレや訓練で用いられていることが多いです。
カラーはCBしか見たことないです。



ここから下で紹介するものは使用例は少ないですが、私の独断と偏見で紹介するものになります。


・Mayflower R&C APC(Assault Plate Carrier)







使用例はあまり多くありませんが形が特徴的なので自分は使ってみたいと思っています。
カラーはMulticamのものしか見たことないです。


・Eagle SPC(Scalable Plate Carrier)




1番左の兵士さん

アメリカ海兵隊の官給プレートキャリアとして有名なこのEagle SPCですが、米陸軍一般部隊でも訓練にて少数の使用例があります。
レプリカはTMCのものがありますが、あまり出回っていないので注意です。


・Eagle CIRAS Maritime






この画像以外では使用例が確認出来ない非常にレアなベストになります。
MARSOCや陸軍特殊部隊など特殊部隊のアーマーとのイメージがありますが、これも米陸軍一般部隊で使用されているらしいです。
レプリカはFlyyeのものが良いかと思います。


・Shellback Tactical Banshee Elite 2.0 Plate Carrier






肩のバンドが特徴的なこのプレートキャリアはShellback Tactical Banshee Elite 2.0 Plate Carrierです。
使用は第173空挺旅団や医療系の部隊の訓練でごく稀に見られます。


・LBX 4019






このプレートキャリアは第82空挺師団の504th Parachute Infantry Regimentでのみ訓練中の使用が確認されました。
カラーはMulticamのみ確認されました。
レプリカはTMCが作っており、大変お求めやすい価格となっております。


・Crye Precision AVS(Adaptive Vest System)






最後を飾るのはCrye Precision AVSになります。
最近設立された1st Security Force Assistance Bridge(SFAB)にてたくさんの使用例があります(他部隊ではないと思われる)
カラーはMulticamが多いですが、CBもこの1枚のみ使用例が確認されました。
レプリカはやはりTMC(2016ver)のものが良いと思います
1st SFABについては今後まとめてみたいです。


以上で、「米陸軍一般部隊の防弾装備(ベスト)について」の民生品の項を終わりにしたいと思います。
今後他のベストを追記していくかもしれませんので、たま〜にチェックしてみてください。
次回はアフガニスタンでのOEF(Operation Enduring Freedom)のミリフォトを取り上げ、その画像についての考察をしてみようと考えています。
それではまた次回の更新でお会いしましょう!  


2018年03月25日

米陸軍一般部隊の防弾装備(官給ベスト)について

こんにちは。
K_ibaraと申します。
お世話になっております。

毎日更新を目指そうとしましたが無理でした。
ということで今後ともゆるく更新していきますのでよろしくお願い申し上げます。


さて、本題です。
今回のテーマは「米陸軍一般部隊の防弾装備(ベスト)について」です。
取り扱うものは官給品のものと、ミリフォトでの使用例の多い民生品のものになります。
時代はUCP普及後になります。
また、長くなると思われますので、2回に分けてご紹介します。今回は官給品についてです。
それでは見ていきましょう。


「官給品」
官給品には以下の3種類のベストがあります。
IBA

IOTV

SPCS

この3種が米陸軍一般部隊の基本になります。
それではそれぞれ詳しく見ていきましょう。

・IBA


IBAとはInterceptor Body Armorの略で、PASGTボディアーマーの置き換えのために2001年から支給されました。
IBAは外装のOTV(Outer Tactical Vest)とSAPI(Small Arms Protective Insert)と呼ばれるセラミックプレートで構成されています。
採用された迷彩はWoodland,3C(Coffee Stain),UCPになります。
またMolleシステムを本格的に採用した初のベストになります。
運用期限は3年とされており、現在出回っている放出品のほとんどは防弾性能が無くなっているようです。

・IOTV


IOTVとはImproved Outer Tactical Vestの略で、2007年にIBAの後継として採用されました。
一番の特徴は、米軍官給品初のクイックリリース機能を採用していることにあります。
これにより負傷時や事故、水没などの際の生存率が上昇しています。
また、IBAとくらべ3.6ポンド軽量化されており、兵士の負担軽減にも貢献しています。
さらに、IOTVは合計3回のアップグレードが行われており、それぞれ以下のような見た目をしています。

Gen1


Gen2




Gen3


Gen4



詳しくは後の更新でお話できればと思います。

・SPCS


SPCSはSoldier Plate Carrier Systemの略で、アフガニスタンでの兵士からの要望により、2010年にIOTVと併用する形で採用されました。
IOTVより8.2ポンド軽い設計になっており、山岳地帯であるアフガニスタンでの兵士の負担を大幅に軽減することに成功しています。
なお、SPCSは1回の改良(細かくは3回ですが今回は省略します)が行われており、以下のような見た目をしています。

Gen1


Gen2



省略した細かな改良については次回以降ご紹介できればと思います。

しかしIOTV gen4とSPCS gen2の形は非常に良く似ていますよね。
以下に並べておきますので比較用にご覧下さい。
上がIOTV gen4、下がSPCS gen2になります。




違いとしては、カマーバンドや肩を留めるバンド、クイックリリースレバーのバンド、カマーバンドを固定する際、腹部分のパーツを開けるために引っ張るバンドがSPCSはマルチカムなのに対しIOTVは無地です。また、SPCSはネームパッチ貼り付け用のベルクロが右胸についています。細かな差としては、同じサイズ(SやMなどの)ではIOTV gen4の方が一回り大きいようです。


以上で、「米陸軍一般部隊の防弾装備(ベスト)について」の官給品の項を終わりたいと思います。
最後までご覧くださり誠にありがとうございました。
次回は「米陸軍一般部隊の防弾装備(ベスト)について」の民生品の項を更新する予定です。
使用例の多いものだけになりますが色々なメーカーのものを使っているので、ぜひまたご覧下さい。
それでは次回の更新でお会いしましょう!

________________
参考文献

https://en.m.wikipedia.org/wiki/Interceptor_Body_Armor

https://en.m.wikipedia.org/wiki/Improved_Outer_Tactical_Vest

https://en.m.wikipedia.org/wiki/Soldier_Plate_Carrier_System